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No.12 【新学期もよろしく 号】                 平成9年9月16日(火)

 2学期になって、はや1週間が過ぎました。子どもたちも、ようやく学校のペースに慣れてきたようです。

さあ、2学期の始まりだ!!

 2学期が始まって、みんな元気に登校してきました。夏休みの自由研究も、それぞれ大変工夫してあり、感心しました。1学期の復習をするという課題にも、自分でノートを用意し、とても丁寧にまとめている子が多く驚きました。
 2学期は、遠足、音楽発表会、学芸会、社会科見学とたくさんの行事があり、子どもたちも楽しみにしていることと思います。今学期も、22名で頑張って行きたいと思います。

♪スズメがサンバ、サンバ!!

 新学期が始まったばかりですが、2日目からしっかり勉強がありました。理科の花粉の勉強です。4年生のヘチマをかりて、お花、め花の観察をしました。このときに、裏庭の学級園に行きましたが、5年生が育てたインゲンマメもトウモロコシも、夏休みに主事さんがきれいに草むしりをしてくださったので、よく実っています。
 1学期に、2年生の○○先生からいただいたイネの苗をプランターに植えて育てていました。1学期中は、栽培委員の○○君などが頑張って水撒きしてくれたので、思ったより大きく成長していました。夏休みの終わりに私が見に来たときも、もうすぐお米ができそうだったので、楽しみにみんなで見に行くと、さぁっと何かが逃げていきます。そうです。イネといえば、スズメです。たったひとつのプランターに育てたイネですが、スズメ達はきれいに食べてくれました。トホホ、やっぱりかかしを作るべきだったかなぁ・・・。
 けれども、以前、○○さんが持ってきてくれた綿花の方は、何人かの人に持って帰って育ててもらいましたので、期待できそうです。○○さんが育ててくれた綿花は、高さ40cm位に大きく成長し、○○さんが育ててくれた綿花は、大きなつぼみができてもうすぐ花が咲きそうです。楽しみ、楽しみ。

もう、夏も終わりですねぇ・・・

 9月6日にプール納めをしました。5,6年生のプール納めは、校内水泳記録会をかねています。クロールの25m,50m、平泳ぎの25m,50mの種目に、全員ひとつ以上参加します。また、クラス対抗の100mリレーには、代表選手として、○○さん、○○さん、○○君、○○君が出場しました。
 どの子も、自分の記録を更新しようと一生懸命でした。今年は、プールに20個のソフトバレーボールを入れて、ちょっとしたゲームもやり、一生懸命さの中にも、和気あいあいとしたプール納めでした。

楽しみにしていた調理実習

 1学期にできなかった、玉子を使った調理実習を行いました。子どもたちの気合いの入れ様は、すごい物です。何はともあれ、ご覧ください。

[子どもたちの様子をデジカメで撮り、コメントをつけて掲載]







No.13 【初めての調理実習!! 号】              平成9年9月16日(火)

見よ、この真剣な表情!!

 みんな、エプロンと三角巾がミョーに似合っています。ゆで玉子を作るという条件だけで、後は班毎に考えました。

 初めての調理実習でしたが、思ったより、みんな手際よく準備、調理、後かたづけと進めていました。でも、栄養バランス、一回の食事の単価、 盛りつけの工夫など毎日やっているおうちの人の苦労について話すと、思わず「すごいんだなぁ」と一言。
 とにかく、みんな、たいへんよくできました!!

[子どもたちの様子をデジカメで撮り、コメントをつけて掲載]







No.14 【来週は遠足だ! 号】                  平成9年9月26日(金)

 鉄棒の発表会を行いました。5年生になって2度目の鉄棒の授業でした。

「はい、これも立派な技です。」

 1学期には、鉄棒にいろいろな技があることを学習しました。今学期の鉄棒の授業では、それらの技を組み合わせて、連続技として発表しました。
 鉄棒には、大きく分けて、3種類の技があります。まずは、あがる技。「尻上がり」「逆上がり」「ひざかけ上がり」「ももかけ上がり」「け上がり」「エビ上がり」などがあります。一番簡単なのは、「とびのり」。つまり、鉄棒の前に立ち、両手で鉄棒をつかんで、ぴょんと鉄棒にあがる技です。子どもたちに、そのことを説明すると「えっ?これも技なの?」と驚きます。
 次は、回る技です。「前方支持回転」「後方支持回転(空中逆上がり)」「前方ひざかけ回転」「後方ひざかけ回転」「ともえ」などです。
 そして、おりる技。「とび下り」「前回り下り」「踏み越し下り」「転向前下り」「ふりとび下り」などがあります。
 各技の詳しいやり方は、体育のプリントを子どもたちが持っていますので、そちらをご覧ください。

目標は、連続技!

 体育のプリントを見ると、「こんな難しいの、できるの?」と思うくらい難度の高い技もあります。5年生で、一応の目標としているのは、「逆上がり」→「後方(前方)支持回転」→「踏み越し下り」です。でも、一応の目標ですので、個人で自分に合わせた技を組み合わせる事が大事です。また、連続技ですので、各技のつなぎをきれいにやるということも大切です。
 鉄棒といえば、その明暗を分けるのが、「逆上がり」です。子どもたちにとっては、今も昔も「逆上がり」ができるかできないかで、鉄棒に向かう足取りが変わるのです。(自分の子どもの頃を思い出して、思わずうなづいてしまう保護者の方も、きっといるはずです。)
 けれども、自分に合った組み合わせの連続技ですので、鉄棒が苦手な子は、「とびのり」→(回る技はなし)→「踏み越し下り」などと自分で組み合わせていました。「踏み越し下り」も鉄棒を踏み越して下りるので、かなり高さがあり、結構恐いのです。

先生〜、止まれないんですぅ・・・

 ○○君は、「後方支持回転」を中心に練習していました。鉄棒の上で、体を大きく振り、その勢いを利用して回転します。友だちといっしょに相談しながら、練習していました。体を振る勢いは、十分なのですが、回る瞬間に自分で勢いを押さえてしまいます。そこで、私が横で補助してあげて、回してあげます。すると、回転する感覚がだんだんにつかめてきて、2,3度補助してあげたらできるようになりました。
 ○○君も、同じく「後方支持回転」を練習していました。彼の場合も、勢いは十分なのですが、その勢いを前に方に向けて出してしまうので、私が補助につくことで、勢いを回転に結びつけることができました。
 ○○さんは、「後方支持回転」ができるのですが、1回転で止まれず、回りすぎてしまいます。「先生〜、どうしても1回転で止まれないんですぅ〜。」と言うので、「目をつぶっているでしょ。目を開けて回ってごらん。」と答えました。この一言で、きちんと止まれるようになりました。
 ○○さんは、「前方支持回転」を練習しています。一応できることはできるのですが、どうもスムーズにできずに、時々、落ちてしまいます。そこで、「頭をおもりのようにして前に倒れ込むこと」と「手をしっかり伸ばして、鉄棒に当たっている腰の位置をもう少し上にあげること」を指示すると、たいへんきれいに回れるようになりました。
 ○○君は、「踏み越し下り」を練習しています。一番難しいのは、鉄棒の上で形を逆手に変えることです。うまく体重移動する事で、手を変えることができ、何度か補助についてあげるとできるようになりました。その後も、自分で繰り返し練習し、スムーズに下りられるようになりました。
 ○○君も同じく「踏み越し下り」に挑戦中です。○○君が、きれいにできるようになったので、お手本としてやって見せてもらいました。言葉での説明も必要ですが、重心移動や力のいれ具合などは、実際に見た方がよく分かります。○○君も2,3回の補助でできるようになりました。

 新しい技ができるようになった子も、できなかった子も、発表会では、それぞれが自分で考えた組み合わせで発表しました。ビデオに撮ったので、機会があれば、ご覧いただきたいと思います。

遅ればせながら、保護者会にご出席ありがとうございました

 今回の保護者会では、1学期にやった性教育の授業についてお話しさせてもらいました。保健の教科書は、学校で保管していますので、ご覧になったことがないと思いましたので、学校では、性教育をここまでやっていますと紹介させていただきました。教科書には、かなりはっきりといろいろなことが書かれているので、驚いた方もいらっしゃったかもしれません。理科の授業でも、ちょうど「人と動物の誕生」という単元で勉強しています。
 また、最後には、デジタルカメラで撮った子どもたちの1日の様子をご覧いただきました。

注1) テレビ欄と四コママンガは除く・・・

 国語の授業で、気になった新聞記事を切り取り、その内容と感想を発表するという勉強をします。子ども達に聞いてみたら、新聞記事を読んでいる子は、4,5人でした。慣れないと目が痛くなるだけですので、おうちの方と一緒に読んでみるといいと思います。ご協力お願いいたします。







No.15 【小説「森林公園にて」 号】              平成9年10月2日(木)

 遠足・・・。それは、子どもたちにとって、単なるお遊び的行事なのだろうか。遠足で、彼らは何を知るのだろうか・・・。

 この日を待っていたかのような青空。校庭には、時間前にも関わらず、子どもたちが続々と集まってくる。いよいよ高学年の遠足の始まりである。
 ここ数年、高学年の遠足は、森林公園でのサイクリングである。けれども、マンネリ化しないように毎年、様々な試みが行われている。今年は、自分たちで計画を立て、公園内に決められたポイントを取りながらまわるのである。全部で10カ所あるポイントは、1点から10点まで点数が決められていて、各班、最低、5点は取るように計画を立てている。5点だけ確保して、のんびりとサイクリングや広場で遊ぶのもよし、とにかく走り回り、より多くのポイントをゲットするのもよし・・・と言うことである。
 「もう、疲れたよぉ〜。」と弱音を吐きながらも、○○駅まで歩く。そこから東武東上線で約1時間。森林公園駅に着いた。駅前で自転車を借り、A小学校の目印となる黄色いリボンを自転車に結ぶ。駅前から自転車に乗り、10分程度で森林公園の南口に到着する。さあ、これからが各班のチームワークの見せ所。それぞれ、意気揚々と出発していく。
 私の担当場所は、北展望所。一番遠いポイントである。各ポイントが1点から3点のところ、この北展望所のポイントは、10点。桁違いの高ポイントだが、それなりの理由がある。北展望所まで、約7q。しかも、かなりきついアップダウンが連続している。従って、事前指導でも、かなりきついと断言している。6年生は、ともかく、5年生の10グループのうち、北展望所を計画に組み込んだのは、たった3グループである。そこから考えても、北展望所をまわるのは、脚力はもちろん、緻密な計画をも要求されるのが、おわかりだろう。
 私は、最初に出発して、北展望所に着く子どもたちを待ち受けなければならないのだが、ちょっとしたアクシデントで出発が遅れた。子どもたちより先に到着しなくてはと、自転車を思い切りこぐ。
 急ぐ心とは、裏腹に、秋の森林公園の風は、さわやかだ。木漏れ日の輝き。小鳥たちのさえずり。ポイントを探すために、相談している子どもたちの声。私は、ひたすらに自転車をこぎながらも、秋の遠足もいいもんだなぁとつぶやく。
 ある男子4人の班が止まっている。ポイント探しの相談かと思い、通り過ぎようとしたが、ちょっと違うようだ。ブレーキをかけ、話を聞く。どうやら、一人が転んでヒザをすりむいたようだ。幸い、森林公園の職員の方がいて手当をしてもらっていた。職員の方にお礼を言い、子どもたちに「がんばれよ。」と声をかけ、再び、走り始める。しかし、この班にこれから、あのような事件が起きようとは、このとき、誰も予想していなかったのだ。
 私が、北展望所に、モモがパンパンになりながらも、到着すると、すでに6年生の2つの班が到着していた。この北展望所は、昼食場所にもなっているので、6年生たちは、ポイントの問題を解き、フリスビーなどで和気あいあいと遊んだ後、昼食を取り始めた。そうしているうちに、続々と各班が、到着してくる。
 昼食時間も半ばを過ぎた頃、あの男子4人の班が到着した。ポイントの問題も解かずに、班長が私のところに駆けてくる。やっぱり、5年生は、6年生に比べると遅いのかなと思いつつ、その班長をみると汗で髪の毛がびっしょりである。そして、最初の一言が、「ハァハァ・・・、先生、パンクしちゃった・・・。」
 詳しく、話を聞いてみると、北展望所の1qほど手前でパンクしたとのこと。パンクした場合、森林公園内のサイクリングセンターで代車を貸してもらえることになっている。しかし、この北回りの場所には、北口サイクリングセンター1カ所しかない。しかも、この北展望所より、1km手前。パンクしたときに、すぐそこに寄ればよかったのかもしれないが、その判断は、5年生には難しい。私は、まだあとからくる子どもたちを確認しなければならないので、ここから動くことはできない。とにかく、昼食を食べ、北口のサイクリングセンターまで戻らせるしかない。ところが、森林公園のサイクリングコースは、一方通行である。逆走は、厳禁なのだが、道のはじを押して歩くしかない。全員で戻らせるには、時間がかかる。一人では、危険だ。結局、2人で北口まで戻り、あとの2人は、ここで待つことにした。
 昼食時間も終わりに近づき、各班が次々に出発していく。さっきまで、子どもたちの歓声が響きわたっていたこの場所も、急に静まり返ってしまった。青い空が、大きく広がる。木立の間から、2人の姿が見えないかと、少し道を戻ってみる。聞こえるのは、木々のざわめきのみ。しばらくすると、2人の姿が見えた。かなり、スピードを出して急いできたようだ。「ごくろうさん。」と声をかけると、班長が大きく肩で息をつき、答えた。「先生、サイクリングセンターが閉まってた・・・」
 ついていないことは、重なるものだ。さて、困ったなと考えていると、そのパンクした自転車を待っていた友だちに返している。「えっ、その自転車、君のじゃなかったのか!?君のじゃないのに取り替えに行ったのか!?」すると、班長は、言った。「うん・・・。でも、オレの方が速く走れるから・・・。」パンクしたのは、班長の自転車ではなかったのだ。
 班長は、班をまとめるもの・・・班のために働くもの・・・確かにそうだ。
私が、「北展望所には、もう誰もいないから、先生の自転車と取り替えよう。」というと、彼は、いつになくさわやかな声で答えた。「先生、ありがとう。」
 私が、「ずいぶん、遅れちゃったな」と言うと「大丈夫だよ、先生。まだ、計画の時間通りだよ。」と彼らは、走り去っていった。
 私も、パンクした自転車に乗り、後からゆっくりと走っていく。彼らは、こんなにガタガタする自転車で頑張ったのか。小さくなって行く彼らは、遅い人のペースに合わせ、励ましながら走っていった。 
 彼らは、自分たちの計画通りにポイントをまわることは、できなかったかもしれない。たとえ、まわれたとしても、このすがすがしい秋の空をゆっくり眺めることはできなかっただろう。とにかく、時間に間に合うように走らなければならなかったかもしれない。でも、彼らが、手にしたものは、きっとあるはずだ。この遠足で、彼らだけが、つかんだものがあるはずである。それは、自分たちでもはっきりとは、分からないかもしれない。けれど、いつの日か、そのことの大切さを、遠足の思い出とともに思い出すことであろう。
 途中、離れたところで、ポイントを探している彼らを追い抜くと、「先生〜!!」と大きく手を振っていた。わたしは、再び、同じ言葉を口にすることしかできなかった。

「がんばれよ!!」

(完)







No.16 【小学校最後の学芸会1 号】            平成9年11月2日(日)

いかがでしたが、小学校最後の学芸会は。うまくいかなかったところあったかもしれません。でも、子どもたちは・・・。

ピノキオじゃないぞ、『ピノッキオ』だ!!

 前回の学級通信から、一ヶ月たってしまいました。遠足が終わって以来、学芸会に何をやるか検討に検討を重ねてきました。そして、決まったのが「ピノッキオ」です。実は、このピノッキオの台本は、英語劇のものでした。しかも、4幕もあり、実質2時間近いものを30分に作り直しました。台本が決まってから、この作り直しの作業で1週間近くかかってしまいました。体育館での練習が始まる数日前にやっと完成しました。
 こうして完成した台本を子どもたちに見せて、まず、話したのは、ディズニーの「ピノキオ」とは違うんだということです。自分たちの「ピノッキオ」を作るには、誰かの物まねではつまりません。
 そして、配役の希望をとり、いよいよ練習が始まりました。最初の練習は、はっきり言って話になりませんでした。セリフもまだ覚えていないだろうからと、台本を持たせたのですが、台本を手にすることで「セリフを言う」ではなくて「セリフを読む」になってしまうのです。

わたしはだれ?ここで何しているの?

 そして次に話したのは、「君はいったいどういう人物なのか」ということです。「君は、○○という役だけれど、いったい何歳なの?どんな仕事をしているの?性格は?」これは、役作りです。特に「村人(1)」「子ども(1)」など性格の曖昧な役名の子には、「なぜそこにいるのか。何の用事でここを歩いていたのか。」ということも考えさせました。こうすることで、細かい演技指導をしなくても、次第にそれぞれの役に味が出て、セリフの言い方も変わってきました。

批評は○、非難は×

 これとは、反対にナレーターは、セリフが命です。そこで、最初の段階で、みんなの前でナレーターのセリフを言ってもらい、全員で批評します。

 (ナレーターの人がやや大きな声でもう一度言う。)

 ナレーターの子も一生懸命言っています。でも、自分ではどうしてもわからないことがあるのです。友達に言われたことを取り入れて少しずつ上手になってきました。最初は安易に聞いていた子たちも、次第に細かいところまで聞き取れるようになってきました。
 ところが、今度は調子に乗って、ナレーターの人が言い終わると同時に、

 安易に聞いてもだめですが、無理難題をふっかけてもいけません。それぞれの声量も声質もあるのですから、具体的にわかるように教えてあげなければなりません。批評はいいけども、非難はいけません。厳しいようですが、こんなやりとりを続けるうちに、

 この後、ナレーターの子たちの言い方は、とても変わりました。演技する子たちも格段に気持ちがこもっています。今日見ていただいて「もう少し・・・。」と思ったところもあるかもしれませんが、学芸会は、結果が全てではありません。ここまで到達する過程があったことを知っておいてください。

まずは自分で

 練習も中盤戦になりました。小道具や衣装もそろそろ用意しなくてはなりません。最初から言ってあったのですが、「衣装や小道具は自分で用意する」のです。早々と用意した子もいれば、ぎりぎりまで用意できない子もいます。

 この二人の違いがおわかりですか。うまく考えられなくても、自分なりに考えている子には、できるだけ援助しました。逆に、全く先生に頼っている子は、突き放しました。少々冷たいようですが、基本的にはこのような態度で子どもたちに接しました。こうすることで次第に自分で考えるようになってきて、同じ役の子で集まって、自分たちで小道具を用意する様子も見られるようになりました。
 役作り、セリフの言い方、小道具と、子どもたちに厳しい要求をつきつけた代わりに、大道具は、こちらで用意しました。大道具や小道具がそろってくると、舞台の上もだんだん熱気にあふれてきました。

(もう、夜中の12時をすぎたので)つづく







No.17 【小学校最後の学芸会2 号】            平成9年11月5日(水)

練習は、次第に厳しくなっていきます。しかも、照明から音楽まで全ての仕事も5年生自身がやります。

自分自身に送った拍手

 体育館での練習は、各学年とも8時間+最終リハーサルの時間です。練習は、基本的に、ある場面の子たちを舞台上で指導して、残りの子は、場面ごとにそれぞれ練習します。
 最初の4時間が過ぎたあたりで、役以外の仕事を割り振ります。大道具、照明、放送音楽、エキストラ、そのほかいろいろあります。自分の役と裏方と一人二役です。特に照明と放送音楽は、かなり難しいことを要求しています。後半の練習は、演技以外にもこの裏方の仕事をこなすのに子どもたちは苦労したようです。
 新しい仕事が加わったせいか、6時間目の練習では、最初の頃の意気込みやはつらつとした演技が消えてきてしまいました。あと2時間しかありません。そこで、今までも何度かやっていましたが、再度別の時間に屋上で練習しました。私自身も焦っていたと反省し、細かいところを丁寧に、そして、それぞれの子どもの個性を引き出すように心がけ、指導しました。
 こうして、7時間目の練習の日が来ました。本番まであと3日です。体育館の暗幕がひかれ、真っ暗になります。「準備はいいかぁ!用意!スタート!」スポットライトがナレーターを照らしだし、始まりました。私もできるだけ口をはさまないように気をつけました。みんなの息があっています。とても楽しそうな演技です。最後に、木のあやつり人形をスポットライトが照らし、そして消えていきます。終わりました。私は、思わず拍手をしました。すると、あちらこちらで拍手が聞こえます。みんなが作り上げたかった「ピノッキオ」がようやく完成しました。
 8時間目の練習、そして、最終リハーサルも終わり、いよいよ明日が本番となりました。

 幕が上がります。ナレーターの○○さんにスポットライトが当たる。○○さんの台本には、あの友達にいわれたことが、書き込んであります。ここは、大きく、ここで一度切って・・・。とても気をつけて、いっているのがよくわかります。○○君のアントニオ親方登場。マイクで言う木ぎれの声と合わせるのに苦労していました。△△君とのケンカもねらい通り、笑いがとれました。○○さんのピノッキオが登場します。○○さんは、自分のセリフもさることながら、他の人がセリフを言っているときも演技を忘れていないのが、すばらしかったです。逃げ出したピノッキオを見て笑う村人たち。○○さんは、おなかを抱えて笑います。それ続いて、○君[中国籍の子]のセリフ。ひらがながどうにか読める程度の○君には、なかなか難しい課題です。どこで出てきて、いつ言えばいいのかもわかりません。それを、○○さんが本当によく支えてあげていました。「あのジェペットというヤツは・・・」と言う時の○○君の右45度の角度のあの演技。結構、恥ずかしがり屋の○○君が伸び伸びとなりきって演技しています。警官の○○さんの登場。迫力ある声にみんな驚いていました。早口になってしまうのを、最後まではっきり言おうと努力していました。○○さんも、ナレーターとして、みんなにこうした方がいいよと言われたところに気をつけていっていました。
 場面は変わり、学校へ行く途中のピノッキオ。あやつり人形小屋の前で少年に出会います。少年役の○○君は、あの衣装を自分で考え、みんなよりかなり早くから用意していました。また、役作りにも熱心で、自分でよく工夫していました。あやつり人形小屋の人形たち。アルレッキーノ役の○○さん、プルチネッラ役の○○さん、そして、ロザウラ役の○○さん。気がつかなかった人も多いと思いますが、あやつり人形たちがしている劇中劇を、シンデレラの上演中という設定で考え、演技していました。
 ○○君のナレーター。最初から大きな声で堂々と言うことができました。また、後ろで演じている人たちの演技に合わせてナレーターを言うように工夫していました。妖精役の○○さん。「うふふ・・・。」という笑い方は、絶品でした。○○君のピノッキオ。天真爛漫なピノッキオを上手に演じていました。鼻が伸びる場面は、2日目は、釣り糸がこんがらがってしまいましたが、1日目は、見ている人たちから、「おおぉ!」の声が。黒ウサギ役の○○さんと○○さん。照れ屋さんの○○さんですが、当日は、思い切って演技してくれました。○○さんの「あと1,2分で・・・」のセリフで、いかに笑いを取るかと苦労していました。おもちゃの国へピノッキオを誘う御者役の○○君。演技はもちろん、放送音楽では、細かいところまで気を配って活躍してくれました。
 ナレーターの○○さんは、後ろの演技に気を配ってタイミングよく言うように気をつけていました。そして、4人目のピノッキオ役の○○くん。練習開始時から伸び伸びと演技をして、先生方を驚かせました。○○君のナレーターは、特に「ドカン」と言うところに気をつけて言っていました。○○さんは、大きな声ではっきりと言えたナレーターもさることながら、得意の絵を学芸会のポスター描きで発揮してくれました。


 どの子も、ここでは書ききれないほど、努力し、工夫し、相談し、演技していました。本番では、いくつも失敗や手違いがありました。演劇としたら、とても満点ではありません。でも、あの7時間目の練習の時のすてきな笑顔、そして、精一杯演じた自分自身に送った拍手は、きっと彼らに何かを残してくれたと思います。
 この2週間の間、子どもたちを見守り、支え、助言してくださった保護者のみなさん、本当にありがとうございました。
 5年生も折り返し地点をすぎました。3月25日に「このクラスでよかった・・・。」と全ての子が言えるように、あとしばらくがんばりたいと思います。         

終わり







No.18 【月の観察ができなくて残念 】            平成9年11月19日(水)

 学芸会も終わり、何となくホッとしている今日この頃です。2学期もあと1ヶ月。頑張ろう!!(・・・と自分に言い聞かせている担任です)

袋の完成!!

 間に学芸会が入ったので、大変でしたが、ようやく家庭科の袋づくりが終わりました。それぞれ、工夫して仕上げました。裁縫でものを作るということが初めての経験という子もいましたので、結構苦労していました。今回は、家に持って帰らず、休み時間や放課後に残って仕上げました。下校が遅くなった子もいて、保護者のみなさまには、ご迷惑もかけましたが、放課後に残ってやるというのは、子どもたちにとってちょっとうれしいみたいで、和気あいあいとおしゃべりしながら、作っていました。
 「あ〜ぁ、手縫いは大変だなぁ・・・。ミシンの方が楽なのに・・・。」とつぶやいている子もいましたが、ここで、先生から一言。

「ふっふっふっ・・・。君たちは、
 まだ、ミシンの恐ろしさを知らないな・・・。」

もうすぐ社会科見学だ

 11月27日(木)に社会科見学に行って来ます。5年生は、どうしても自動車工場の見学をしたかったのですが、自動車工場は、結構遠いんです。埼玉にあるニッサンの工場は、今年は、工場の都合で、見学中止。近場のホンダの工場は、申し込んだのですが、抽選もれ。もう一つ、埼玉にある自動車工場が見学できるのですが、日野の工場ですのでトラックしか作っていないとのこと(かの有名なヒノレンジャー!!)。と言うことで、ニッサンの栃木工場に決まりました。栃木ですので益子焼きの工場も見学できます。でも、やっぱり、遠い。この間のお知らせでも書いたとおり、出発は早く、帰りは遅い。バスに乗っている時間が結構あります。まぁ、レクでもしながら、楽しく行きたいと思います。

今更ながら・・・あいうえお

 書写(習字)の時間にひらがなをやりました。習字では、一般的に、漢字よりひらがなの方が難しいと言われています。その言葉通り、子どもたちは、結構苦労していました。習字をやった後に、今度は、硬筆(鉛筆)で50音を書きました。低学年の頃は、必死に覚えたひらがなも、今は、適当に書いているようで、正しい書き方を教えると「えっ?そうだったの?」という声もチラホラ・・・。
 この学級通信もそうですが、現在のワープロの多くが、標準の字体を「明朝体」と呼ばれる書体にしています。小学校で教える字体は、ワープロでは「教科書体」などと呼ばれるものです。大きな違いとしては次のようなものがあります。

 見てわかるとおり、明朝体は、どちらかというと続け字のようになっています。同様に漢字でも多少の違いがありますので、覚えるときには、教科書を見て覚えるようにしたいものです。

わたしたちにドラえもんは必要か 

 道徳の時間に討論会を行いました。討論内容は、上記の通り。最初に自分で必要か、必要でないかを決め、その理由を考えます。その結果、クラスが、ほぼ半数に分かれました。そして、それぞれが互いに意見をぶつけ合います。それぞれの理由は、主に以下の通りでした。

【必要】

  1.  現在、地球では環境破壊が進んでいる。人間も努力しているが、なかなか解決できない。それを、ドラえもんになおしてもらえるから。
  2.  絶滅した動物などをタイムマシンでつれてきてもらえるから。
  3. 家族が増えてうれしいから。
  4. 「どこでもドア」や「タケコプター」があれば、遅刻しそうなとき、便利だから。

【必要でない】
 (1)ドラえもんがいたら、どうしてもいろいろな道具に頼って、だらけてしまうから。
 (2)環境破壊や絶滅した動物については、人間がしたことだから、自分たちで解決す  るべきだ。
 (3)ドラえもんがいなくても、四次元ポケットがあればいい。

 C,D,(3)の意見は、子どもの気持ちとしたら一番強いのかもしれませんが、その他の意見の重さにこれ以上発展しませんでした。
 この討論会の目的は、自分の主張を述べることと、自分と違う価値基準を理解することにあります。ですから、最終的に結論を出すわけではありません。また、白熱した結果、相手を非難したり、討論会の後まで引きずることのないように「この討論会は、一種のゲームだ」ということを伝えてあります。ゲームですので、勝敗があります。それは、討論内容の是非ではなく、論理の展開の仕方について審判が判定するのです。また、途中で、自分の考えが変わったら、当初の意見を変えてもいいことになっています。
 討論会としては、今回で2回目ですので、審判は私が行いました。今回は、70点対70点で引き分けでした。もうお気づきかもしれませんが、これは最近よく聞くディベートという討論の仕方を取り入れたものです。

 日本人は、自分の意見をはっきり言わないといわれます。アメリカ人のようにズバズバ言うのもどうかと思いますが、やはり、21世紀を背負ってたつ彼らには、うまく言えなくても自分の意見を述べられるようになってほしいと思います。
 最後に、私個人の考えを、世界で一番大切に思っているガラスの玉がある・・・というたとえ話で話しました。最初は笑顔で聞いていた子どもたちの目が、真剣な眼差しに変わっていったので、少しは、私の考えが伝えられたかなと思います。







No.19 【メリークリスマス!! 号】               平成9年12月24日(水)

 1ヶ月ぶりの学級通信です。「先生、『おいでよ』まだでないの?」と催促されての発行です。

 この1ヶ月は、結構大変だったのです。我が家の次女、『ASUっち(注1)』は、12月に入った頃から風邪を引き、鼻水だらだら、せき、ゴホゴホ。「ウッ!!」とつまらせ、噴水のようなゲ○がピュー(注2)!!応援部隊で来てくれたおばあちゃんも、疲労困ぱいのため寝込んでしまいました。結局、私も1日休暇をもらい(注3)、おんぶひもに、ママコートとなったのです。▲しかも、学期末ですので、テストもしなくちゃいけないし、成績も付けなくちゃいけない。そして、視聴覚を担当しているので、本校に設置されたパソコンルーム(注4)の打ち合わせ。それから、◆区のパソコン教材開発委員なんていうものも引き受けてしまっていたので、そのソフトも作らなくちゃいけない(注5)。というわけで、学級通信を書いている暇がなかったのです。どうもすいません。▲子どもたちはというと、やはり流行に敏感な(注6)(?)彼らも、風邪でお休みする人が増えてきました。そんな中のテストということで、結構大変だったと思います。▲私は、テストをやる前日に「明日、○○のテストをします」と予告して、連絡帳にも書かせるのですが、子どもたちは、意外と勉強してこないのです。いや、勉強してこないというより、自分で勉強するやり方を知らないようです。▲社会のテストは、覚えることが多いので、まとめのプリントを出しました。これは、問題が出ているのですが、宿題ではなく、提出しなくてもいいのです。答えの部分が隠せるようになっていて、自分で何度も復習できるようになっています。▲その効果があってか、社会のテストは、ずいぶんよい点数をとる子が増えました。▲漢字テストお残り事件(注7)については、保護者会でお話ししましたが、このように、自分で学習する方法を知ることで、学習に対する態度がだいぶ変わってきました。▲でも、子どもたちによく話すのですが、「たかがテスト」(注8)です。テストの点数で、人の価値が決まるわけではありません。点数だけを気にする人間にはなってほしくありません。けれども、それまでの子どもたちは、勉強の方法を知らないと言うことだけで、実力を発揮できていませんでした。▲これは、ちょうど体育の器械体操と似ています。▲この間、体育の時間に「今日は、跳び箱で台上前転をやります。」と言ったら、みんな、とても不安そうな顔をしていました。ご存じのように、台上前転とは、跳び箱上で、前転をする技です(注9)。▲全員、未経験ですから、条件は同じですが、やはり、器械運動を苦手とする子は、明らかに意気消沈といったところです。▲ですが、様々な場の工夫(注10)、手をつく位置や、「○○する気持ちでやってごらん」というアドバイスで、全員できました。得意な子は、6段(注11)、苦手な子も3段の跳び箱でとても上手にできました。授業の終わりには、思いっきり沈んだ顔をしていた子も、にこにこして、自分から跳び箱に向かっていました。できる能力があっても、苦手意識や恐怖感がブレーキをかけてしまうのです。▲テストでも跳び箱でもやっぱり、「できた」という成功感が大切なようです。▲全然話は変わりますが、今日、お楽しみ会(注12)をやりました。この計画に月曜日に2時間もかけて学級会をしました。ここで問題になったのは、「パジャマパーティー(注13)」にしたいという意見が出たことです。▲ ありきたりなお楽しみ会ではなく、おもしろいアイデアですが、もし、本当にやることになれば、保護者に了解のお手紙を出したり、校長先生に相談(注14)しなくちゃいけないなぁなどど考えながら、聞いていました。毎度のことながら、BAKU君(注15)として学級会に参加していましたが、このことについて一切意見を出さず、静観していくことにしました。▲数人の子は、大変乗り気で、賛成意見をどんどん出していきます。その意見に押されてか、いくつか質問は出されるのですが、なんとなくやだなぁと思っている子は、はっきりと反対意見を出しません。▲その時、ある子が意見を出しました。「学校でパジャマを着ていると、他のクラスの人に変に思われるし・・・、僕は・・・、いやです・・・。」これに対して、「教室のドアを閉めておけば見えない」と反論されました。けれども、「でも、そういうことは・・・、もっと大きくなってからやればいいと思います。」とさらに意見を追加します。これに対しても「そういうことに歳は関係ないと思います」との反論。しかし、これで、流れが変わりました。別の子が、「お楽しみ会って言うのは、みんなが楽しむものだと思います。いやだと思っている人がいるんだから、パジャマパーティーはやめた方がいいと思います。」と意見を出し、次々に反対意見が出されました。そして、多数決の結果、パジャマパーティーは却下(注16)されました。▲私は、別にパジャマパーティーをやりたいと意見を出した子たちをいけないとは思いません。私が言いたいのは、子どもたちの話し合いの仕方の成長ぶりです。それぞれが、自分の思っていることを出し合い、自分たちのことを決めていく。子どもたちは、それができるようになってきました。▲しつこいようですが、このことについて、お子さんから話を聞くのは結構ですが、「あんた、パジャマパーティーやりたいなんて言ったの?」などと小言を言わないようにお願いします。子どもたちは子どもたちなりに頑張ったんですから・・・。▲とにかく、子どもたちは、この2学期でいろいろな面で成長しました。もちろん、まだ頑張ってほしいこともたくさんありますが、どの子も自分なりに一生懸命に考えて、高学年としての自覚を持ち始めています。▲そういえば、先日お渡ししたアンケートですが、あまり、気にしないで思ったことを書いていただければと思います。特になければ、出さなくてもかまいません。私は、このように学級通信で好き勝手に意見がかけますが、保護者の方々は、学校に意見を言う機会ってなかなかないですから、どうぞ自由にお書きください。

《注釈の説明》

  1. ちょうど「たまごっち」がはやっていたので、長女 MOMO[仮名]が命名しました。もちろん本名は「ASU[仮名]」ですが、近所の人も「ASUっち、元気?」と呼んでいます。
  2. 子どもたちに、この話をすると驚きますが、ミルクを飲んでいるので、このように吐きます。○○さんちにも小さい子がいるので、私と2人で「そうなんだよねぇー!!」と意気投合してしまいました。
  3. 「みんなも欠席の理由を言うんだから、先生も言います。」と、正直に言いました。「子どもの面倒を見るために休む」と・・・。
  4. もうすぐ、使えるようになります。結構、いいマシンが入っていますよ。でも、教室自体はそのまんまなので、そのギャップが・・・。
  5. なんかソフトを開発っていうとものすごく高度のようですが、別にプログラムを組んでいるんじゃないんです。
  6. だから、流感って言うのかしら・・・。
  7. 残って、次の漢字テストのために、勉強のコツを教えてあげました。その結果、平均92.8点でした。
  8. でも、その後に必ず「されど、テスト」と付け加えます。やる気がなくなっても困るので・・・。
  9. 実際、やってみると結構簡単ですが、最後にすとんと落ちる感覚が子どもたちには、恐いのです。
  10. 最初は、跳び箱の周りにマットを重ねて、高さの差をなくします。こうすれば、ふつうの前転と変わりありません。
  11. 初めてで、6段っていうのは、結構すごいですよ。
  12. 正式名称「みんなで ウルルン クリスマス会」ですって。これも、話し合って決めました。
  13. みんなでパジャマを着てやるパーティーのこと。もしやるとしたら、私も着なくちゃいけないのかなぁ。
  14. きっと、許してくれないと思います。でも、許可してくれたら、私の方があわててしまう・・・。
  15. 司会の人も、私が手を挙げると「はい、BAKU先・・・、じゃなくてBAKU君。」と大変です。
  16. 16対5でした。(1名欠席)
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